前号では、座り方のNG習慣を紹介しました。悪い姿勢が続くと骨盤や背骨に“ゆがみ” “ねじれ”が生じ、内臓の働き低下、肩こり・腰痛、心の不調を引き起こします。今号は、正しい姿勢で座る方法を紹介します。
写真1は、骨盤(赤線)が立った良い姿勢です。写真2は、骨盤が後ろに倒れ、背中が丸まっています(→呼吸も浅くなります)。写真3は、骨盤が前に倒れて反り腰になり、バランスを保つために胸が強く張った状態です。座り姿勢は、「骨盤」と「背骨」がつくります。まず、写真1のように、骨盤を真っ直ぐ立ててみましょう!
骨盤がきちんと立っているか自分で客観的に確認することは難しいので、首の動かしやすさでチェックしてみます。座った姿勢でうがいをするように顎を上げます。
骨盤が立ち、その上に頭が自然に乗っている状態では、顎の上げやすさを感じると思います(写真4)。逆に、猫背(写真5)や反り腰(写真6)になっている場合や骨盤が立っていても上体が前後に倒れている場合は、顎が上げづらくなります。わざと猫背や反り腰の姿勢をつくり、顎の上がりづらさを実感してみてください。
もう一度、骨盤を立てて座り直し、顎を上げやすい上体の位置を探しましょう(上体をわずかに前後するだけで、顎の動かしやすさが変わります)。一番上げやすいところから顔を正面に戻したのが、最も自然に近い姿勢です。仕事の合間にも、チェックしてみてください。
良い姿勢をつくろうと、がんばって胸を張ったり、おなかに力を入れたりすると、長く続かないばかりか、逆に力んで不自然な姿勢になるので気をつけましょう。
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