※本コラムは、ラウンドフラット社「筋肉研究所」メールマガジン(2016年6月3日発刊)に寄稿した原稿です。
人間にとって適度なストレスは、パフォーマンス向上や自己成長のために必要なものです。しかし、人間は慢性的なストレスに対処するシステムを持ち得ていません。そのため、不安を長期間抱え込むことやストレスを溜め込むことで、脳の働きや気分が低下したり、よく眠れなくなったり、疲れが抜けなくなったりします。 ストレスはその日その日にしっかり解消することが必要です。その方法は、「カラダを適度に動かし、夜はグッスリ寝る」ことに尽きます。反対に、筋肉をあまり動かさない生活で、睡眠も足りていなければ、ストレスが慢性化し、心身の不調や病気につながります。 適度な運動によって、体力維持だけでなく、脳内の神経伝達物質(ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなど)が増加し、前向きな気持ちや気分の安定など、感情をコントロールしやすくなります。 「スポーツ(sports)」の語源はラテン語の「デポルターレ(deportare)」で、「日常から離れる。気晴らし」を意味します。頭脳労働が増え、人間関係によるストレスが多い現代社会において、運動によってカラダを解放する重要性はますます高まっています。 睡眠については、一概に何時間がベストということは言えませんが、4~5時間では明らかに短いでしょう。睡眠時間を削ってまで物事を進めても、睡眠不足によってストレスが解消されなかったり、翌日の活力や集中力を失ったら意味がありません。7~8時間くらいを目安にしっかり睡眠をとることが、高いパフォーマンスや生産性を発揮し続けるために必要です。 長さだけでなく、質の良い睡眠を得るためには、寝る前の過ごし方が大切です。どんなに忙しくても、就寝前の30分間はテレビやパソコン、スマホから離れ、好きな音楽を聴いたり、日記を書いたり、ストレッチでカラダをほぐしたり、自分のための時間を持ちましょう
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